家の快適さは、体感だけでなくデータでも見えてきます。
ある日、ふと「SwitchBotで記録している温度データ、まとめたら面白いかも」と思いました。
せっかく毎日ログが残っているのなら、グラフ化して可視化してみよう。
そんな軽い思いつきから、Pythonでの分析を始めました。
今回はその第1回として、外気温と室温それぞれの“最高値”に注目しました。
この記事では、気象庁(名古屋)の最高気温と、自宅1Fリビング(ヘーベルハウス/2019仕様決定)の最高室温を比較します。
対象期間は2020年6月の入居以降、約3年間です。
一部期間、SwitchBotの不具合(?)で記録が取れていない期間があります。傾向を見る上では問題ないと判断しましたが、了承ください。
外がどんなに暑くても、室内はどの程度まで上がるのか?
冷房を使わずに過ごす時間帯で、家の遮熱性能をどのくらい感じられるのか?
そんな“実感”をデータで確かめてみました。
今回はまず、夏のピーク時(最高気温)に注目し、リビングの温度上昇がどの程度抑えられているのかをグラフで考察します。
(※冬の断熱性については、最低気温データで後日まとめる予定です)

室内の最高気温は、意外に安定していることがわかりました。
外が暑くても、その影響をそこまで強く受けていません。
断熱性能がデータからも確認できますね。
1|今回のテーマ:最高気温から見る「住まいの快適性」
今回の比較は、外気温と室温それぞれの「最高値」を対象にしています。
グラフの信頼性を担保するために、まずは家の仕様と測定条件を簡単にまとめておきます。
🏠 測定対象の家について
- メーカー:ヘーベルハウス(旭化成ホームズ)
- 仕様:myDessin(鉄骨2階建て)
- 竣工時期:2020年6月入居(仕様決定:2019年12月)
- 断熱材:ネオマフォーム(壁断熱材45mm)
- 外壁:ALCパネル(ヘーベル板)
- 窓仕様:樹脂アルミ複合サッシ+Low-E複層ガラス
- 対象エリア:愛知県名古屋市周辺
断熱材:ネオマフォームの詳細は、下記サイトを参照ください。
🌡 測定機器とデータについて
- 使用機器:SwitchBot 温湿度計(Bluetooth/Wi-Fi連携)
- 設置場所:1Fリビング(南窓・約20畳)
- 設置高さ:床から約1m
- 測定期間:2023年〜2025年(約3年間のログ)
- 測定間隔:15分単位の記録データを日ごとに集計し、最高値を抽出
気象庁データは、名古屋地方気象台の最高気温(公式観測)を使用。
同日のデータを照合し、Pythonでグラフ化しました。
この比較により、「外気がどれだけ上がっても、室内はどこまで上がるのか?」を明確に可視化できます。
2|グラフ比較:気象庁データ vs 1Fリビング実測
それでは、気象庁(名古屋)の最高気温と、自宅1Fリビングの最高室温を比較したグラフを見ていきます。
下の折れ線グラフは、2023年〜2025年の最高気温を可視化したグラフになります。


出典:気象庁(名古屋)データ+SwitchBot温湿度計実測データ
グラフを見ると、外気温(半透明線)は40℃前後まで上昇する日がある一方で、
リビングの最高室温(実線)は概ね28〜35℃台で安定していることがわかります。
冷房を常時稼働させていない日でも、外気ほどの急上昇が見られず、断熱材の効果があり、温度上昇を抑えていると考えられます。
また、ピーク気温の日でも室温との差が5〜7℃程度保たれており、外気温の変化に対して室温の上昇はゆるやかです。
この“鈍い上がり方”が、遮熱性能が働いている証拠と言えるでしょう。
グラフ上で一部、下方向に急激に落ち込んでいるスパイク(谷)がありますが、これはおそらく旅行や外出などで1日以上不在にしていた日だと思います。



外気温の最高値がが35℃を超えても、最高室温は外気温以下でした。
日中に冷房を切っていても、「すぐに暑くならない」感覚がありましたが、データでも裏付けられますね。
3|まとめ:最高気温だけでも見える“暮らしの性能”
グラフでも体感でも、やはりこの家は外気に左右されにくいと感じます。
入居してから5年ほど経ちますが、以前の住まいと比べると明らかに快適です。
冷暖房の効きがよく、部屋全体の温度が均一に保たれやすい印象があります。
「外より室内のほうが暑い」と感じることが多かった以前の家に比べ、この家ではそんなことはほとんどありません。
真夏日でも、エアコンを切ってしばらく外出した後に帰宅したときも「意外と涼しいな」と感じる瞬間があるたびに、断熱材の効果を実感します。
こうした体感の違いが最高気温のグラフにも現れていると実感しました。
データを通して見ても、断熱材や遮熱構造の効果がわかります。
SwitchBotで記録した温度データは、見返してみると意外と面白いものです。
季節ごとの傾向や生活リズムまで見えてくるので、今後もさまざまな切り口で分析してみたいと思います。
今回の分析は「最高気温」と「最高室温」を中心にまとめましたが、次回は「最低気温」や「日較差(1日の温度変化)」から、“夜でも暖かい家”の理由を見ていく予定です。
データで見えてくる住まいの快適さ、今後も少しずつ掘り下げていきます。











