夏は1階、冬は2階だった話|ヘーベルハウスの室温データと体感

当ページのリンクには広告が含まれています。

家の中で、「どの部屋が一番快適か」は、季節によって変わります。

筆者の家では、夏は1階、冬は2階のほうが過ごしやすいと感じています。

これは、最初から数値を見て導いた結論ではありません。
日々の生活の中で、「なんとなく、こっちのほうが楽だな」と感じていたのが先にありました。

そのあとで、そういえば室温も計測していたなと思い出してデータを確認してみると、その体感と大きくズレていなかったと実感しました。

夏は、1階のほうが過ごしやすいと感じています。
1階は、エアコンを切って外出しても、意外と室温が上がりにくい印象があります。

一方で2階は、夏になると室温が上がりやすいものの、
エアコン自体はしっかり効きます。

夏場は、1階・2階ともにエアコンは必須です。
体感としては、1階のほうがエアコンの効きもよく、より快適に過ごせる印象です。

逆に冬は、2階のほうが過ごしやすいと感じます。
特に晴れている日は、日中から室内が自然に暖まり、じんわりと暖かく快適です。

この記事では、この「季節によって快適に感じる階が変わる」という体感を出発点に、
平日の1日データを使って、ヘーベルハウスに住んで感じた室温の推移と、 実際の体感との関係を整理していきます。

正直に言うと、夏と冬で「1階/2階」をうまく入れ替えて快適に使えたら理想だな、と思っています。
ただ、現実には生活動線や間取りの制約もあって、そう簡単には切り替えられませんけど。
家具や設備ごと、  ワンボタンで瞬間移動できたらいいんですけどね。

目次

1|ヘーベルハウス仕様と測定機器

ここからは、今回の記事で扱うデータを計測したヘーベルハウスの仕様と測定機器について整理します。

本記事は、  厳密な性能評価を目的としたものではありません。  
実際の生活に近い条件で記録していた室温データを、  あとから個人の体感と照らし合わせてみた、という位置づけになります。

🏠 測定対象の家について

  • メーカー:ヘーベルハウス(旭化成ホームズ)
  • 仕様:myDessin(鉄骨2階建て)
  • 竣工時期:2020年6月入居(仕様決定:2019年12月)
  • 断熱材:ネオマフォーム(壁断熱材45mm)
  • 外壁:ALCパネル(ヘーベル板)
  • 窓仕様:樹脂アルミ複合サッシ+Low-E複層ガラス
  • 対象エリア:愛知県名古屋市周辺

断熱材:ネオマフォームの詳細は、下記サイトを参照ください。

🌡 測定機器とデータについて

  • 使用機器:SwitchBot 温湿度計(Bluetooth/Wi-Fi連携)
  • 設置場所:1Fリビング(南窓・約20帖)・寝室(南窓・7.8帖)
  • 設置高さ:床から約1m
  • 測定期間:2025年の計測データから、夏・冬それぞれの平日1日を抽出
  • 測定間隔:15分単位の記録データを利用

今回のデータの考え方

  • 休日ではなく、生活リズムが安定しやすい平日を対象  
  • 特別な操作(測定のための冷暖房調整など)は行っていない  
  • あくまで「その日の暮らしの中で、何が起きていたか」を見る  

という前提で整理しています。
このため、数値の厳密さよりも、 体感との一致・ズレがどうだったかに注目して読み進めていただければと思います。

2|夏の平日1日データ(1階が快適だった理由)

ここでは、夏の生活の中で「1階のほうが快適だな」と感じていた体感を前提に、平日の中から9月の1日を切り出し、 その日の室温データを見ていきます。

この1日は、ごく普通の平日です。
代表性を意識して選んだわけでもなく、条件をそろえたものでもありません。



夏場は、1階・2階ともにエアコンは必須です。
ただ、日中の生活の中心は1階で、2階に行くのは基本的に就寝時のみです。

各部屋とも、エアコンをオフにすると室温は上がり始めます。

日中に外出している時間帯を見ると、1階はエアコンを切っていても、室温の上昇が比較的ゆるやかです。
帰宅した際にも、「思ったほど暑くなっていない」と感じる状態が、グラフからも確認できます。

一方で2階は、夏になると室温が上がりやすいことが、データからも分かります。

夜になり、就寝のために2階へ移動してエアコンを入れると、グラフ上でも室温がはっきりと下がっている様子が確認できます。

エアコンを使えば、2階もきちんと冷えます。
ただし、エアコンを切っている時間帯では、1階と比べて温度が上がりやすい傾向が見えてきました。

このことから、夏に1階が快適に感じられた理由は、「冷房がよく効く」からというよりも、エアコンを切っている時間帯でも 室温が上がりにくかった点にあるように思います。


下のグラフは、リビングと寝室の室温差(リビング − 寝室)を示しています。
マイナスの時間帯は、寝室のほうが高温だったことを表しています。
この日は、ほぼ一日を通してマイナスで推移しており、リビングのほうが相対的に低温だったことが確認できます。


次章では、同じように平日1日を切り出し、冬はなぜ2階のほうが快適に感じられたのかを整理していきます。


3|冬の平日1日データ(2階が快適だった理由)

ここでは、冬の生活の中で「2階のほうが快適だな」と感じていた体感を前提に、平日の中から12月の1日を切り出し、 その日の室温データを見ていきます。

この日も、特別な条件を設定したものではなく、日常の延長にあるごく普通の平日です。



グラフを見ると、日中から夕方にかけて、2階の室温が1階よりも高めで推移している時間帯が続いています。

朝方に見られる急な気温上昇は、暖房(対流式の石油ストーブ)を使用している時間帯によるものです。
その後、外出に伴い、暖房をオフにしたあとの動きを見ると、1階は時間の経過とともに室温がゆるやかに下がっていきます。

一方で2階は、暖房を使っていない時間帯でも、日中にかけて室温が上がり、その後も比較的高い水準で推移している様子が見て取れます。
なお、不思議に感じるのは、深夜の時間帯に、この日は2階の室温がおおよそ21℃前後になっていた点です。
この日は、就寝前に暖房(オイルヒーター)をつけいて、その余熱によるものと推測されます。
また、体感としても、冬の休日に2階で過ごしていると、日中は「暖房を強く入れなくても快適」と感じる時間帯があります。



上のグラフは、リビング(1F)と寝室(2F)の室温差を示しています。
値がプラスの時間帯は、リビング(1F)のほうが寝室(2F)よりも室温が高かったことを表しています。

この日は、1Fで暖房を使っている時間帯の影響がグラフにも反映されています。
1階は、暖房を使えば室温が上がり、その結果として快適になります。
これは、ある意味では当たり前の挙動です。

一方で2階は、この日は日中に暖房を使っていない時間帯でも、室温がゆっくりと上がっていく様子が見られました。
実際にその時間帯に2階にずっといたわけではありませんが、データ上は「暖房を入れていないのに、結果として快適になっていく」状態だったように見えます。

特に日中は、日射や暖気の動きなどの影響で、2階の室温が自然に底上げされていくような印象です。
この違いが、冬は2階のほうが「過ごしやすい」と感じていた体感につながっていたのかもしれません。

全体としては、「冬は2階のほうが快適に感じられる」という体感と、データが大きくズレていないように思います。

次章では、
夏と冬のデータを並べて振り返り、なぜ季節によって 快適に感じる階が逆転するのかを整理していきます。

4|まとめ

ここまで、夏と冬それぞれの平日1日データを見てきましたが、正直に言うと、特別な工夫は何もしていません。

暑ければエアコンをつける。
寒ければ暖房をつける。
基本的には、それだけです。

それでも、
夏は1階のほうが楽に感じ、
冬は2階のほうが過ごしやすい、
という体感が自然と生まれていました。

データを見返してみると、その体感は大きくズレておらず、「そう感じていた理由」があとから見えてきた、という感覚に近いです。

以前住んでいた賃貸住宅と比べると、ヘーベルハウスのこの家では、冷暖房を使っていない時間帯でも、室温の変化が比較的ゆるやかで、無理をしなくても快適な状態が続きやすいと感じます。

季節によって、「今は、ここが快適だな」と思える場面があります。

夏は、1階はエアコンを入れるとすぐに涼しくなり、楽に過ごせると感じます。

一方で冬は、2階にいると、日中に自然なぽかぽかさが心地よく感じられる時間帯があります。

今回のデータは、そんな感覚をあとから静かに裏付けてくれたように思います。

住まいの快適さは、性能の数値だけで決まるものではなく、日々の生活の中で どう感じるかが意外と大きいのかもしれません。

目次