自己研鑽のログを取ろうと思って、何度か挫折した。
Apple Watch × ショートカットAppを使ってGoogleカレンダーと連携しようとしたこともある。
負担の少ない仕組みにしたつもりでも、しばらくすると面倒になって、気づくと放置していた。
そこで今回は、Notion AIを使って「会話形式で自己研鑽ログを取る」仕組みを作ってみた。
フォームに入力するのではなく、Notion AIに「今日やったこと」を話しかける。
AIが必要な項目を確認し、最後に自己研鑽ログ用のInbox DBへ登録する。
なぜそうしようと思ったかは、以前 note にまとめた。

この記事では、Notion AIを使って自己研鑽ログを会話形式で残すための、具体的な構成と仕様を紹介する。
なお、この仕組みを使うには Notion AIを利用できるプランが必要だ。
- Notion で自己研鑽ログを管理したいが、入力フォーマットを決めるのが面倒で続かない
- Notion AI を使い始めたが、何にどう使えばよいかまだ模索している
- コードや API なしで、Notion AI をもう少し活用したい
1. 自己研鑽ログをNotion AIで会話形式にした理由
活動記録には「先にフォーマットを決めなければならない」という問題がある。
項目を何にするか、カテゴリをどう分類するか、続けるうちに設計が気になって手が止まる。
AIとの会話形式にすると、この問題はかなり薄くなる。
AIへの指示をある程度固定化、AIエージェントのようにしておけば、AIが整理してくれるからだ。
つまり、フォーマットはAIが知っているので、自分は「今日やったこと」を話すだけでいい。
2. 使った Notion の構成
2 つのパーツを組み合わせている。
- 自己研鑽ログ Inbox DB:ログの保存先
- エージェントページ(指示書ページ):Notion AI への指示書
自己研鑽ログ Inbox DB
Inbox DB には以下のプロパティを設けた。
| DBプロパティ | 役割 |
|---|---|
| タイトル | 何をしたか |
| カテゴリ | インプット / アウトプット / 開発・設計 / 運動 / 習慣 / 仕事 / その他 |
| 情報ソース | 本 / 動画 / YouTube / 記事 / ChatGPT / Claude / 実体験 など |
| 開始・終了 | 任意。時間を記録したいときだけ入力 |
| ポイント・気づき | 任意。振り返り用 |
カテゴリは 7 択に絞った。
多すぎると迷うので、「どれでもない」と感じたら「その他」に入れるルールにしている。
エージェントページ
Notion AI の会話内で `@ページ名` と入力してページを参照すると、そのページ本文を前提情報として読み込んでくれる。
この仕様を使って、ログ記録用の「指示書ページ」を1枚作った。
ページ本文に「どんなフローで質問するか」「どのタイミングで何を聞くか」を書いておくだけで、そのページを参照するたびに手順通りに動いてくれる。
コードも Notion API も不要だ。
3. エージェントの中身
基本フロー
会話の流れはこうなっている。
- 何をしたか(タイトル・内容)
- カテゴリ(任意)
- 情報ソース(任意)
- 始めた時間・終わった時間(任意)
- 気づいたこと・感じたこと(任意)
- 登録内容を確認して、Inbox に追加
タイトルだけ必須で、あとはすべて任意だ。
気が向いたときに話しかけて、記録したい内容だけを伝えるだけでNotionに記録される。
学びを行動に変える三問プロトコル
学習内容を記録するときにオプションとして、次の三問プロトコルを設定している。
任意だが、これを答えると学びの質が上がる。でもめんどくさいときもある。
- 今回の一番重要なポイントは何か?
- なぜそれが重要だと言えるのか?
- その知識を、自分の生活・仕事・学習・人間関係のどこで使えるか?
この 3 問は、「読んで終わり」「見て終わり」にしないための仕組みだ。
何を学んだかだけでなく、なぜ重要だと思ったのか、次にどこで使うのかまで言葉にする。
これによって、ただの記録ではなく、次の行動に接続しやすくなる。
回答は要約せず、そのままログに残る。
AI に要約させてしまうと後から原型がわからなくなるため、ユーザーの言葉をそのまま保存する設計にした。
4. 実際の対話例
2 つのパターンを紹介する。インプット系(三問プロトコルあり)と、習慣系(最低限)だ。
インプット系:Instagramでカメラワークの解説を読んだ
何をしましたか?



Instagram でカメラワークの解説を読んだ。
距離・アングル・レンズで印象がかなり変わるという内容。
カテゴリは?



インプット
情報ソースはありますか?



ありがとうございます。学習内容なので三問プロトコルを進めます。
今回の一番重要なポイントは何ですか?



カメラワーク(距離・アングル・レンズ)で、写真や映像の印象がかなり変わる
なぜそれが重要だと思いましたか?



AI 画像生成のプロンプトにカメラ指定を入れると質が上がるはずだから。今まで意識していなかった。
その知識を、どこで使えそうですか?



次の画像生成で「カメラ距離」「アングル」を入れて比較してみる
確認します。
タイトル「カメラワークで印象が変わる(Instagram 解説)」、
カテゴリ:インプット、ソース:記事(Instagram)。
三問プロトコルの回答も含めて登録します。
よろしいですか?



はい
「自己研鑽ログ Inbox」に追加しました。
習慣系:朝ウォーキングした(最低限の例)
—
何をしましたか?



朝 30 分ウォーキング
カテゴリは?



運動
ソースはありますか?



なし
確認します。
タイトル「朝 30 分ウォーキング」、
カテゴリ:運動、
ソース:なし。
登録しますか?



はい
「自己研鑽ログ Inbox」に追加しました。
気が向いたときに、その日やったことを話しかけるだけで記録が完成する。
5. 使ってみて感じたこと
フォーマットを考えなくていいのが楽
「何を書くか」ではなく「何をしたか」だけ考えればいい。
これが思っていた以上に楽だった。
三問プロトコルは気が向いたときだけ入力している。
ただ、「なぜ重要か」を言葉にすることで、学びの輪郭がはっきりする感覚がある。
動画を見た直後のぼんやりした状態が、3 問答えることで整理されている。
毎日義務にしないほうが続きやすい
続けやすい理由のひとつは、「話しかける」感覚に近いからかもしれない。
フォームを埋める作業ではなく会話なので、気が向いたタイミングで始めやすい。
気が向いたときにしか記録しない、というのも意図的な設計だ。
毎日義務にしてしまうと、またフォームを埋める作業に戻ってしまう。
「話したい気分のときに話す」ぐらいの温度感が、自分には合っていると思う。
Obsidianにも残ると蓄積感が出る
もうひとつ、続けやすくなった理由がある。
Notionに残したログが、Obsidian側の知識ベースにも自動で連携される仕組みを作った。
つまり、Notion AIとの会話で残したログが、そのまま自分のSecond Brainにも積み上がっていく。
今回は詳しい連携方法までは触れないが、「記録したものがあとで使える場所に残る」という感覚は、継続の動機としてかなり大きい。
6. まとめ:自己研鑽ログは「入力」より「会話」にすると続けやすい
自己研鑽ログは、きれいに書こうとすると続かない。
少なくとも自分の場合は、フォームを埋めるより、AIに話しかけるほうが楽だった。
Notion AIを使うことで、「何を書くか」を考える負担を減らしながら、学びや行動をログとして残せる。
まだ運用を始めたばかりだが、ログが溜まってきたら、週次レビューや学習傾向の振り返りにも使えるはずだ。
まずは、気が向いたときに話しかけるくらいの軽さで続けてみる。









